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ペットにとって危険な食べ物とは・・・? Part2

ペットにとってのタバコの危険性について
解説 小川高(臨床部会長)
『タバコは体に悪い』…これは周知の事実です。
 
ペットにとってもタバコが悪いというと、人のようにタバコの煙を直接または間接的に吸うことによる病害だろうと想像しがちですが、最も危険なことは、タバコそのものを誤って食べてしまう(誤飲)による中毒です。
これを『ニコチン中毒』と呼びます。
 
タバコの恐ろしさ
通常、タバコには9~30mgのニコチンが含まれています。
さらに、危険なものが最近よく目にする電子タバコです。電子タバコ内の液体には80mg/mlのニコチンが含まれています。
これらのタバコを誤飲した場合、迅速に体内に吸収され、しばしば数分以内で血中濃度はピークに達してしまいます。
ニコチンは極めて毒性が高く10mg/kgが最低致死量と言われています。犬・猫での正確な致死量は不明ですが、人間の子供では1mg/kgのニコチン摂取で中毒が発症するとされていますので、これを参考値とすることがあります。
 
ニコチンの作用は…
ニコチンは、体内では脳などの神経に対して、低量では刺激・興奮作用が現れ、高量では抑制作用を及ぼします。あくまでも、ニコチンの神経系や循環器系への作用は用量依存性です(大量摂取すれば症状はより重くなる)。低用量では心拍数・血圧は増加し、高用量では、徐脈・低血圧、抑うつ症状がみられます。
ニコチン中毒の症状は….
ニコチンによる主な臨床症状は、筋肉の震戦(ふるえ)、高血圧、頻脈、頻呼吸、嘔吐、流涎、虚脱、痙攣発作、呼吸麻痺などです。
治療は…
他の中毒の場合の処置と同様に、催吐剤、胃洗浄、活性炭による吸着、輸液、徐脈に対するアトロピン投与などが一般的に行われています。
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