公衆衛生

公衆衛生部会

  公衆衛生部会には、県や政令指定都市の健康福祉センター(保健所)、食肉衛生検査所、動物指導センター等の行政機関に勤務している、あるいは勤務経験のある獣医師、約220人が所属しています。

公衆衛生獣医師は人の健康を守ります。

BSE検査
牛海綿状脳症(BSE)の検査
  公衆衛生獣医師は、獣医師の専門知識を生かして、食肉検査を含む食品の安全確保、犬猫等動物の適正飼育や動物愛護の普及、狂犬病等の動物由来感染症対策などの業務に取り組み、医師、薬剤師、保健師等他の専門職種の人たちとともに、地域住民の健康で安全な暮らしを守っています。

公衆衛生獣医師の仕事

食肉衛生検査

内蔵検査
家畜を1頭ずつ検査
   農場で大切に飼育された牛、豚、鶏などの家畜は、食肉センターや食鳥処理場で食肉に処理されます。
   公衆衛生獣医師はこれら食肉に処理される家畜や家禽を1頭ずつ検査し、病気や異常を発見した時はその食肉を廃棄するとともに、処理する工程で汚れや病原体が付かないよう衛生指導を行っています。さらに、すべての牛について牛海綿状脳症(BSE)の検査を行い、消費者の不安解消に努めています。

食品の安全確保

監視風景
食品の監視指導
  食中毒の発生や違反食品の流通により食品の安全に対する消費者の関心が高まる中、今まで以上の高度に科学的な食品衛生管理の実施が求められています。
  公衆衛生獣医師は食中毒などの発生時には原因調査を行い患者の発生拡大や再発の防止に努めます。また、日頃から事業所への監視指導や食品の検査を行い、さらに消費者とのリスクコミュニケーションを通じて食品の安全に対する正しい知識の普及を図っています。

動物の適正飼育や動物愛護の普及

動物愛護教室
動物ふれあい教室
   ペット動物は、家族の一員としてその飼育数は増加しています。しかし、一方では飼い主から手放され自治体で殺処分される不幸な犬猫は全国で年間約27万頭におよび、さらに、飼い主のマナーの欠如を原因とする近隣への迷惑問題も発生しています。
   公衆衛生獣医師は、飼い主に対して適正な飼い方を指導するとともに、子供たちに動物の命を思い愛する心を育てる「動物愛護教室」を開催するなど、人と動物が共存する豊かな社会づくりに取り組んでいます。

狂犬病等の動物由来感染症対策

腸管出血性大腸菌
腸管出血性大腸菌の検査
   狂犬病は、世界では年間5万人以上が亡くなっている恐ろしい感染症で、海外から日本国内への侵入が危惧されております。また、平成21年に発生した新型インフルエンザは豚のインフルエンザが変異したものであり、さらに毒性の強い鳥インフルエンザが変異し人への感染が拡大することも世界的な脅威となっています。
   公衆衛生獣医師はこれら感染症の発生予防や蔓延防止を図るため、医師から寄せられる感染症の発生動向を調査分析し、蔓延防止のための防疫対策を講じるなど、医師とともに感染症対策に取り組んでいます。